GoogleはGemini Liveを音声会話から自社アプリ上で実務的なタスクを実行する機能へと拡張した。ユーザーはアシスタントに話しかけてアイデアを文書に整理したり、Gmailのメッセージを要約したり、日々のスケジュールを管理したり、バックグラウンドで動作する複数ステップのプロジェクトを委任したりできる。同社によると、ユーザーの63%がGeminiに声を出して話しかけており、今回のアップデートの理由としてこれを挙げている。
会話からタスクの実行へ
Gemini LiveはSparkと統合される。Sparkは、Google Docs、Sheets、Drive、ウェブ上で複合的な音声コマンドを実行する機能だ。Googleによると、Sparkは作業中に目的を記憶し、ユーザーがアプリを能動的に使用していない場合でも、数日から数週間にわたって長時間またはスケジュール設定されたタスクを実行できる。
同社は、整理されていない会話をGoogle Docs内の整ったアウトラインに変換する例を示している。ユーザーは、植物性で高タンパクな1週間分の食事メニューを作成し、自分の文書に保存されたレシピに基づいて買い物リストを作成するよう依頼することもできる。これらの用途はテキストによる回答の生成にとどまらず、音声コマンドを別のアプリ内での操作、または一連の操作に結び付ける。
1日の音声要約とメール管理
GoogleはGemini LiveにDaily Brief機能を追加した。これはGmailとCalendarから、その日の重要な項目を短い音声要約として提供する。ユーザーは「今日の概要は?」と尋ねることで、画面を開かずにタスクや更新情報を素早く確認できる。
新しいメール管理機能では、音声コマンドによってメッセージを検索・要約したり、スターを付けたり、アーカイブしたり、削除したりできる。Googleが挙げる例には、新着メッセージや、子どもの学校から届いた緊急のメッセージについて尋ねることが含まれる。削除前の確認方法や、これらのコマンドの実行範囲について、本文は追加の詳細を示していない。
ユーザーデータによる回答のパーソナライズ
Personal Intelligenceにより、Gemini Liveは過去の会話や、Gmail、Photos、Search、YouTubeを含む接続済みアプリのデータを活用できる。これにより、ユーザーは過去の文脈に基づく質問を行える。たとえば、以前の旅行で訪れたレストランの名前を思い出したり、過去の会話で話題になったレシピを呼び戻したりできる。
利用を開始するには、Gemini Personal Intelligenceの設定から接続したいアプリを選択し、その後GeminiアプリでLiveアイコンをタップする必要がある。この手順は、機能を利用するには音声会話だけでなく、アプリ間の接続を有効にする必要があることを示している。
実際には何が変わるのか?
今回のアップデートの中核的な価値は、異なるツールを1つの会話に集約することにある。タスクにGmailでの検索が必要なのか、Calendarでの予定作成が必要なのか、Sparkの実行が必要なのかをユーザー自身が判断する代わりに、音声で依頼を続ければ、Geminiが適切な部分を利用可能なツールへ振り分ける。Googleが示す例では、スケジュールとメールの要約から依頼を開始し、続いてメッセージから招待を抽出し、家族のカレンダーに予定を作成し、移動時間を追加する。
ただし、この拡張によって、メール、カレンダー、ファイルに関わる操作を任せる前に、権限と結果を確認する重要性も高まる。本文は、地域ごとの提供範囲、タスク数の上限、データ保持ポリシーについて詳細を示していない。また、SparkはGoogle AI Pro以上の契約で利用できる一方、Daily BriefにはGoogle AI Plus以上の契約が必要だ。Googleはページ上で、AIが生成したコンテンツを実験的なものと説明しているため、出力と自動実行はいずれもユーザーによる確認が必要なものとして扱うべきだ。