AlphabetおよびGoogleのCEOであるサンダー・ピチャイ氏は、2026年第3四半期の好調な決算を発表しました。同社の収益は前年比で25%増加し、年間売上高(ランレート)は5,000億ドルに達しました。この勢いは主に、AIおよびクラウドコンピューティング分野におけるインフラとソフトウェア開発の統合戦略によるものです。
AIの飛躍とGemini 4モデル
第3四半期には、同社の言語モデル能力において重要な進展が見られ、GoogleはGemini 4モデルシリーズを発表しました。Carbonモデルは同社の最も強力なフラッグシップモデルとして登場し、Artificial Analysis Intelligence Indexで59の評価を獲得して1位となりました。これは、Web開発、マルチモーダル理解、複雑な科学的推論の分野でArgonモデルを上回る性能です。現在、Carbonは米国政府および信頼できるサイバーセキュリティ専門家グループによってテストされています。
さらに同社は、リアルタイムでオリジナルの音声を伴うリアルなインタラクティブ世界をシミュレートできる高度なワールドモデル、Genie 4を発表しました。これはロボットやインテリジェントエージェントをトレーニングするための重要な礎となります。
Google Cloudと検索における爆発的な成長
Google Cloudの収益は、AIインフラおよびテンソル処理ユニット(TPU)システムへの需要の高まりにより、103%という異例の成長を記録しました。検索部門においてピチャイ氏はユーザー行動の変化を指摘しており、「AIモード」でのクエリは従来の検索よりも3倍長くなっており、ビジュアル検索は月間500億回を突破しました。
実質的な変化とは
この進展は、単なる「情報検索」から、エージェント体験(Agentic experiences)を通じた「タスク実行」への転換を意味します。ユーザーや企業にとっての意味は以下の通りです。
- インテリジェントエージェントへの移行:AIの役割は回答にとどまらず、Chrome、Android、Workspaceなどのアプリケーションを通じて、予約の作成、フォームへの入力、購入の実行にまで拡大します。
- プログラミングの効率化:Argonモデルは、Googleのチーム内でのコーディング速度を35%向上させ、エラーを30%削減できることが証明されました。
- 自動化の拡大:Genie 4モデルのおかげで、デジタルシミュレーションを通じたロボットのトレーニングプロセスがより迅速かつ現実的になります。
その他の部門:YouTubeとWaymo
プラットフォーム面では、YouTube MusicおよびPremiumの登録者数が世界で1億5,000万人を突破しました。自動運転部門では、Waymoが完全自動運転での走行距離3億マイルを突破するという新たなマイルストーンを達成しました。同社は米国内15都市で事業を展開しており、カナダ、ドイツ、シンガポール、スペインへの拡大も計画しています。