AIを活用したクラウドインフラのセキュリティを専門とするUpwind社は、4億ドルのシリーズC資金調達ラウンドを完了したと発表した。これにより、同社の評価額は38億ドルに達した。このラウンドはBessemer Venture Partnersが主導し、Greylock PartnersやCraft Venturesなどの既存投資家も参加した。
買収提案の拒否
関係筋によると、今回の資金調達ラウンドは、ソフトウェア監視ツールを専門とするDatadog社による買収交渉の後に実施された。情報源によれば、Datadog社が提示した買収案には、新規投資家が設定した評価額を上回るプレミアムが含まれていなかったため、Upwind社は独立した企業として進むことを決定し、経営陣は提案を拒否した。
サイバーセキュリティ分野における急速な成長
Upwindは4年前に、以前の会社であるSpot.ioをNetApp社に売却した経験を持つAmiram Shahar氏によって設立された。同社は、稼働中のサービスにおける脅威や脆弱性をリアルタイムで監視・対処することを可能にする「ランタイムセキュリティ(Runtime Security)」技術を採用している。
AIを活用したサイバー脅威が増加する中、同社は急速な成長を遂げており、四半期ごとに2,000万ドルから3,000万ドルの年間経常収益(ARR)を追加しており、通期の収益は9,000万ドル近くに達する見込みである。
なぜこのニュースが重要なのか?
この展開は、サイバーセキュリティ分野のスタートアップ企業が、現在の買収提案よりも高い市場価値を実現できるという自信を反映している。特に、サイバーセキュリティは、コーディングツールやカスタマーサポートに続く、AIソフトウェアにおける「第3の大きな波」と見なされている。しかし、近年サイバーセキュリティ企業のIPOが少ないことから、買収は将来的な選択肢として残っており、Upwindは引き続き大手企業の関心の対象となっている。