2023年2月の地震で個人的に被害を受けたトルコのイスケンダルン技術大学(İSTE)の学生チームが、「AURACORE」という名称の野心的な技術プロジェクトの開発に成功した。このイノベーションは、AIを活用して建物の柱の構造的安全性を監視することを目的としており、崩壊リスクの予測や、自然災害時における人的被害の軽減に貢献することを目指している。
AURACOREの仕組み
この装置は、一連の高度なセンサーとAIアルゴリズムを使用して、コンクリート構造物の健全性を分析する。システムは以下の技術的タスクを実行する:
- 物理的変数の測定:柱内部の湿度、応力(Stress)、曲げ、およびコンクリートの硬度のレベルを監視する。
- 腐食と疲労の分析:降雨や高湿度などの環境要因によって発生する可能性のある腐食(Corrosion)や構造疲労(Fatigue)を監視する。
- インテリジェントな計算:AIを使用して、瞬時の「応力係数」または「変形係数」を計算し、建物の現在の状態に関する正確な情報を提供する。
このイノベーションが実務にもたらす変化とは?
この進歩は、定期的な手動検査に依存する従来の評価手法から、継続的かつ能動的な監視システムへの転換を意味する。地震が発生してから被害を評価するのではなく、この装置は耐力柱のわずかな変化を自動的に検出し、検出された危険度に基づいて即座に警告を発することができる。これにより、意思決定者や関係機関(AFADなど)は、災害が発生する前に建物の避難や修復作業の開始といった予防的な措置を講じることが可能になる。
実績と将来の展望
AURACOREプロジェクトは、シャンルウルファで開催されたTEKNOFESTフェスティバルにおいて、「スマートシティおよび輸送」部門で第2位を獲得するという顕著な成功を収めた。チームは現在、大学の「テクノパーク(Teknopark)」内で装置の開発を継続しており、地震に対する耐性を高めるために、この技術をスマートシティのインフラに統合することに注力している。