Tech.euは、1週間で欧州における65件超のテクノロジー資金調達案件を確認し、その総額は20億ユーロを超えたほか、買収や新たな投資ファンドも明らかになった。調達額では、TEKEVERの5億8,000万ドル、DTCPの4億5,500万ユーロの防衛ファンド、チップ設計を再構想するための4,000万ユーロの欧州イニシアチブが目立った。
2026年9月25日に終了した週、欧州のテクノロジー部門では、総額が20億ユーロを超える65件超の資金調達案件があった。Tech.euが公表した週間モニタリングによると、このほか4件超のイグジット、合併・買収、市場に関連するニュースもあった。
スタートアップの大型資金調達
ポルトガルのTEKEVERは、5億8,000万ドルのシリーズD資金調達を実施し、評価額を64億ドルに引き上げた。オランダのBirdも4億5,000万ドルのデットファイナンスを獲得したが、従業員数はピーク時の1,000人から120人へ削減された。
人工知能インフラ分野では、フィンランドのVerdaが、人工知能専用クラウドの開発と計算能力の拡大に向けて1億8,900万ドルを調達した。リストには、1,800万ドルを調達したPalma.ai、150万ユーロを獲得したDuqu、140万ユーロを調達したGamindoといった、より小規模なスタートアップの資金調達も含まれていた。一方、Reply Nextは40万ユーロのシードラウンドを完了した。
防衛と戦略的テクノロジー
DTCPは、欧州における戦略的テクノロジーの能力拡大を目的として、4億5,500万ユーロの防衛ファンドを組成した。また、Final FrontierとMyriadは、防衛テクノロジー向けの1億ユーロのファンドを共同で立ち上げ、NewSchool VCは、アーリーステージのテクノロジースタートアップに投資する初の1,000万ユーロのファンドを立ち上げた。
関連する動きとして、エストニア国防軍は、防衛テクノロジー分野でベンチャーキャピタル企業Archangelと3年間のパートナーシップを締結した。これらの動きは、欧州の投資家が防衛能力および関連テクノロジーに寄せる関心が広がっていることを示しているが、情報源は投資先企業や投資条件の詳細を提示していない。
実際には何が変わるのか
この報告は単一の取引を示すものではなく、欧州のテクノロジー資金調達市場を複合的に切り取ったものである。最も注目すべき点は、防衛・コンピューティング分野の企業による大型案件、専門投資ファンドの成長、半導体・ディープテックの取り組みに対する継続的な支援という3つの流れが重なっていることである。これらの取り組みの一つとして、SPRINDとNADIは、欧州のチップ設計を再構想するため、4,000万ユーロのチャレンジを開始した。
その他の買収と取り組み
ニュースには、ドイツのfeld.energyによる競合企業AckerKapitalの買収、モビリティサービスでの存在感を高めるためのスペインEYSAによるJoinupの買収、さらに事業向けアプリケーション分野での拡大の一環としてのフランスMistral AIによるPimentoの買収が含まれていた。
また、シンガポールのNUSXとミュンヘンのUnternehmerTUMの提携、2026年上半期に最も多くの資金を調達したスイスのテクノロジー企業に関するデータにも言及した。原資料は週間の概要であるため、各案件のラウンド条件、資金の使途、運営上の影響を個別に評価するために十分な詳細は提供していない。