サイバーセキュリティ

Apple App Storeの偽造取引アプリにより、デジタルウォレットから2万3000ドルが盗まれる

Apple App Storeに「Padre Terminal」という偽の暗号資産取引アプリが存在していることがセキュリティ調査で判明し、ユーザーを誘導して秘密鍵を入力させる手口により、27個のデジタルウォレットから約2万3000ドルが盗まれました。

2026-10-29
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certi.news Editorial Team
Apple App Storeの偽造取引アプリにより、デジタルウォレットから2万3000ドルが盗まれる

Apple App StoreでPadre Terminalという名称の詐欺的な暗号資産取引アプリが発見され、ユーザーのデジタルウォレットから資金を搾取するツールとして悪用されました。セキュリティ研究者のIris氏による調査によると、このアプリにより、2026年10月25日以降、Solanaネットワークに関連する27個のウォレットから約2万3000ドルが盗まれました。

詐欺の手口

このアプリは、正当に見える取引インターフェースでユーザーを騙す手口で機能します。ユーザーがアプリ内で秘密鍵(Private Keys)をインポートすると、攻撃者がウォレットにアクセスして資産を盗み出すことが可能になります。研究者らは、Solanaネットワーク上の特定のウォレットアドレスまで盗まれた資金を追跡しました。そこでは、発行者による凍結措置を回避するため、攻撃者がステーブルコイン(USDC)をSOLに換金していました。

このニュースが重要な理由

この事件は、公式ストアにおけるアプリの審査プロセスにおける継続的な脆弱性を浮き彫りにしています。有名な取引プラットフォームを装ったアプリがセキュリティチェックをすり抜けることに成功したためです。危険性は、攻撃者が実際のプラットフォームの名前(Terminal by pump.funなど)を使用してユーザーを騙すことにあります。これにより、一般のユーザーが公式アプリと偽アプリを見分けることが困難になっています。

その他の不審なアプリ

問題は1つのアプリにとどまりません。研究者らは、Apple App Store上でAxiom ProやGMGN AIなど、暗号資産分野のブランドをかたるアプリを少なくともほかに5つ特定しました。これらのアプリのユーザーレビューには、資産の盗難に関する明確な苦情が寄せられています。審査システムを欺くため、ダウンロード後に取引アプリから生産性向上アプリや集中力向上アプリへと性質を変えるものもあります。

ユーザーへのセキュリティ推奨事項

こうした脅威から身を守るため、専門家は以下のガイドラインに従うことを推奨しています。

  • ストアでの直接検索による取引アプリのダウンロードを避け、プロジェクトの公式ウェブサイトにある直接リンクのみを使用すること。
  • 評価やダウンロード数が非常に少ないアプリには注意すること。
  • 開発者の身元を確認し、その技術プロジェクトと実際に結びついていることを確かめること。
  • 信頼性の低いアプリや出所不明のアプリには、秘密鍵やリカバリフレーズ(Seed Phrases)を入力しないこと。
ニュースの出典
BleepingComputer
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