Googleは、Gemini APIにおけるManaged Agentsの機能を拡張し、長時間タスクの非同期実行、Model Context Protocol(MCP)リモートサーバーとの直接統合、カスタム関数の呼び出しへの対応に加え、インタラクション間での認証情報の更新機能を追加した。同社によると、これらの追加機能は開発者からのフィードバックと、本番環境で信頼性の高い運用が可能なエージェントの構築ニーズに応えて導入された。
発表は2026年7月6日に行われた一方、投稿の表示日付は2026年7月7日となっている。執筆者は、Google DeepMindのDeveloper Relations EngineerであるPhilipp Schmidと、Google DeepMindのプロダクトマネージャーであるMariano Cocirioである。
長時間タスクをバックグラウンドで実行
Gemini Interactions APIのManaged Agentsでは、単一のエンドポイントを呼び出すことで、Geminiが分離されたクラウド環境内で推論、コードの実行、パッケージのインストール、ファイル管理、ウェブ情報へのアクセスを行える。今回のアップデートにより、開発者はbackground: trueオプションを渡し、サーバー上でインタラクションを非同期に実行できる。
インターフェースはタスクの識別子を即座に返す。クライアントアプリケーションはその識別子を使って、エージェントがリモートで作業を続けている間に、状態の照会、進捗のストリーミング、または後からの再接続を行える。これにより、分析や長時間の処理が完了するまで、アプリケーションがHTTP接続を開いたままにする必要がなくなる。
リモートMCPサーバーへの接続
エージェントは、プライベートデータベースや内部APIにアクセスするためのカスタムミドルウェアを作成する代わりに、リモートMCPサーバーへ直接接続できるようになった。リモートツールと、Google Searchやコード実行などの組み込みの分離環境機能を、同じインタラクション内で組み合わせることもできる。
Googleは、内部の監視サーバーを調べて認証サービスのレイテンシーが最近上昇していないかを確認し、その結果をGitリポジトリの変更と関連付けるエージェントの例を示している。サーバーはmcp_server型のツールとして、名前とURLを指定して定義する。これにより、エージェントはクラウド環境から指定されたエンドポイントと通信できる。
分離環境ツールと併用できるカスタム関数
今回のアップデートでは、Geminiの組み込みツールと並行して、ローカルのビジネスロジックを実行するカスタムツールを定義できるようになった。システムはステップのマッチングを使用する。組み込みツールはサーバー上で自動的に実行される一方、クライアントアプリケーション側で関数を実行する必要がある場合、インタラクションはrequires_action状態に移行する。
提示された例では、特定の場所の天気を取得するget_weatherという関数を定義し、エージェントが東京の天気を確認して、気温を華氏に変換するPythonコードを書き、その結果をファイルに保存するよう要求する。クライアントはローカル関数の呼び出し、またはAPIやデータベースに対するプライベートなクエリを実行し、その後、関数の結果をインタラクションに返す。
ネットワーク認証情報の更新
Managed Agentsは、次のインタラクションで現在のenvironment_idと新しいネットワーク設定を渡すことにより、短期間有効なアクセストークンやAPIキーの更新にも対応する。新しいルールは直ちに以前のルールに置き換わる一方、分離環境はファイルシステムの状態、インストール済みパッケージ、クローン済みリポジトリを保持する。
Googleは、開発者がまず初期トークンを使ってGCS JSON APIのようなサービスにアクセスするインタラクションを開始し、その後、同じ環境を更新されたトークンで使用してファイルをダウンロードできる例を示している。環境を再作成したり、その状態を失ったりする必要はない。
サンプルは@google/genaiというJavaScriptパッケージを使って利用できる。また、Antigravity agentのドキュメント内ではPythonとcURLのドキュメントも案内されている。Googleは開発者に対し、カスタムエージェントの定義、環境設定、ネットワークルール、高度なストリーミングパターンを詳しく調べるため、Gemini Interactions APIの概要とManaged Agentsのクイックスタートガイドを参照するよう案内している。