Topgolfは、約1万2,000台の仮想マシンをVergeIOのVergeOSプラットフォームへ移行した後、VMwareからの完全撤退に近づいている。同社によると、この措置によりインフラコストを1,130万ドル超削減した。Topgolfがこの決定を下したのは、Broadcomによるライセンスおよび製品の変更を受け、VMwareのコストが400%上昇すると予測したためだ。
Topgolfは数十年にわたりvSphereとESXiを利用し、その後、VMwareがDellと共同開発したハイパーコンバージドインフラストラクチャーのプラットフォーム、VxRailを2017年に導入した。しかし、VMwareの永続ライセンス廃止と、製品をより少数で高価格のバンドルに統合する方針を受け、同社は施設、オフィス、ラボ、データセンターの環境を含むオンプレミスインフラストラクチャーの再評価を進めた。
プラットフォームと物理インフラストラクチャーの変更
Topgolfは、650台のVxRailホストを6か月間で約400台のDell PowerEdgeサーバーに置き換えた。VergeIOが公開したケーススタディーによると、同社は6ノード構成でストレージ容量35テラバイトのVxRailクラスターから、3ノード構成で容量5テラバイトのVergeOSクラスターへ移行した。
Topgolfのグローバルインフラストラクチャー担当ディレクターであるScott Forehand氏は、ハードウェアへの比較支出が87%減少したと述べた。一方で、市場におけるコンピューティングおよびストレージ価格の上昇により、当初の見積もりと比べて削減幅が縮小したことも認めた。報告書によると、ソフトウェアコストも77%減少し、同社はVMwareが提示していた3年契約の代わりに、5年間のエンタープライズライセンス契約を締結した。
TopgolfがVergeOSプラットフォームを選んだ理由
運用環境の分離が、決定の主要な要因だった。TopgolfはVergeOSのVirtual Data Center機能を使用し、タイムゾーンごとにインフラストラクチャーを独立したテナントへ分割している。これにより、アップデートとメンテナンスが容易になったほか、1つのクラスター内にネストされたラボを作成でき、ラボ専用ハードウェアの必要性も減少した。
このプラットフォームでは、ゴルフボール追跡システムであるToptracerもホストしている。同システムは機械学習に依存しており、102のベイを備えた標準的な施設では、1日あたり約40テラバイトのネットワークデータを送信する。VergeIOは、レイテンシーの問題への対応と、クラスター内のノード間におけるデータトラフィックの分散をTopgolfが行えるよう支援した。同社はまた、VergeOSのAPIベースのアプローチや、インフラストラクチャーの自動化を目的としたTerraformおよびAnsibleのサポートも活用した。
実際に何が変わるのか
この移行は、ある仮想化ソフトウェアを別のソフトウェアに置き換えるだけのものではない。ゲームボードの交換と配線の再敷設、プラットフォームサーバーの変更、技術的負債の削減を目的としたKubernetesベースの新たなゲームアーキテクチャーへの移行も同時に行われた。
統合は依然として重要な課題だ。Topgolfは、RubrikやLogicMonitorなど、サードパーティー製ツールの一部機能を維持することに苦労した。同社は、一部のデータ保護機能を補うためにVergeOSのスナップショット機能を利用し、その後、脅威の検出やランサムウェア対策など、直ちに代替手段が存在しなかったニーズに対応するためVeeamへ移行した。
Topgolfの施設のうち20施設は現在も、VMware Cloud Foundationバンドルを搭載したVxRailを保持している。しかしForehand氏は、12月第2週までにVMwareからの撤退が完了すると予想している。この経験は、金銭的な節約が大きくなる可能性を示しているが、それは環境の規模や、移行がハードウェアの更新およびアプリケーションの変更と同時に行われるかどうかにも左右される。また、VMwareの代替製品を大規模に採用する前に、セキュリティおよび管理ツールとの互換性を解決すべき課題として残っている。