西オーストラリア州政府は、州内に商業宇宙港を建設する可能性を評価するために必要な詳細作業を進める一環として、Space Angelを175万豪ドルのSpaceport Establishment Support Grantの交付先に選定した。
助成金は西オーストラリア州政府の科学・イノベーション担当大臣スティーブン・ドーソンが発表した。Space Angelの創設者兼最高経営責任者(CEO)であるラム・クプサミは、この決定を同社にとって重要な節目と表現した。同氏は、この資金により、この規模のインフラ事業に求められる厳密さを備えた、重要な候補地評価と事業調査を実施できると述べた。
建設決定ではなく調査への資金
この助成金はSpace Angelの構想における次の段階を対象とするもので、州政府が宇宙港の建設を承認したことや、最終的な場所を決定したことを意味しない。同社は西オーストラリア州政府と協議し、関連する計画要件および規制に従って、助成対象の作業を実施する。
これと並行して、州政府は西オーストラリア州全域で宇宙港の追加候補地を特定するため、別の実現可能性調査を進めている。発表によると、Space Angelは公開かつ競争的な手続きを通じて資金を獲得した。
より広範な宇宙産業計画の一部
この助成金は、域内の宇宙産業の能力構築を加速させるMade in WAプログラムの下で政府が拠出する200万豪ドルの取り組みの一環である。ドーソン氏は、将来的な宇宙港が投資の誘致、高度な技能を要する雇用の支援、西オーストラリア州企業が世界の宇宙経済に参加する機会の創出に寄与する可能性があると述べた。
西オーストラリア州政府は、世界の宇宙打ち上げサービス市場が現在150億米ドルを超えており、年間成長率は約15%になると予想している。Space Angelは、遠隔地や困難な環境における資源、エンジニアリング、物流、技術、大規模インフラ事業の実施に関する同州の経験を、構想の根拠としている。
実際に何が変わるのか
今回の実質的な進展は、Space Angelの構想が、完成した施設や打ち上げ開始時期の発表ではなく、候補地と商業的実現可能性をより詳細に検討する段階へ移行することにある。評価結果と事業調査によって、プロジェクトが商業的に実行可能で、安全かつ規制要件に適合するかどうかが明らかになるが、助成金自体がこれらの問いに答えるものではない。
パースに本拠を置く宇宙インフラ企業であるSpace Angelは、打ち上げ、再突入、射場、試験におけるオーストラリアの能力を開発するAustralis Spaceportsプログラムに取り組んでおり、商業、民間、防衛、政府のミッションを対象としている。しかし、情報源は、提案された場所、打ち上げ機の種類、実施スケジュール、調査終了後に必要となる投資規模を明らかにしていない。
certi.newsの見解:今回の措置により、プロジェクトは評価段階へ進む正式な基盤を得た。また、西オーストラリア州がエンジニアリングおよび物流のインフラを宇宙経済への入り口と捉えていることも明確になった。ただし、実際の意義は実現可能性調査の成果、安全性評価、計画審査に左右されるため、この発表を宇宙港の運用開始の出発点と見なすのは時期尚早である。