MedtronicはFY27の会計年度を好調な業績でスタートさせ、FY27第1四半期の売上高は前年同期比13.7%増の98億ドルとなった。成長を牽引したのは、心血管部門と外科医療事業の2桁成長であり、これを受けて同社は通期のオーガニック売上高成長率の見通しを引き上げた。
調整後純利益は18億6,000万ドルとなり、FY26第1四半期の16億3,000万ドルから増加した。J.P. Morganのアナリスト、Robbie Marcusが投資家向けに作成したメモによると、同社の売上高はウォール街のコンセンサス予想を約2億2,000万ドル上回った。
心臓ソリューションが業績を牽引
心血管部門の売上高は39億3,000万ドルとなり、前年同期比で約20%増加した。同部門は当四半期の主要な成長エンジンの一つとなった。特に心臓アブレーションソリューション部門の業績が重要で、売上高は世界全体で88%、米国で139%増加した。
Medtronicは、この業績をパルスフィールドアブレーション(PFA)向けカテーテル「Affera Sphere 9」への強い需要によるものと説明した。同社によると、米国のPFA市場で市場シェアを9ポイント獲得した。情報筋によれば、これは同分野の最大手競合企業の一つであるBoston Scientificの成長が鈍化した時期に起きたもので、Boston Scientificはその影響もあり、今年に入って見通しを2度引き下げた。
通期見通しを引き上げ
年度初めの好調なスタートを踏まえ、Medtronicは通期のオーガニック売上高成長率の見通しを7.25%から7.75%の範囲へ引き上げた。従来の見通しは6.75%から7.25%の範囲で、同社が6月の第4四半期決算説明会で示していた。
CEOのGeoff Marthaは投資家に対し、今回の業績によって事業の底堅さに対する同社の自信が強まったと述べた。一方、CFOのThierry Piétonは、同社は第2四半期も好調になると予想しているものの、四半期ごとの比較はより厳しくなると指摘した。
実際には何が変わるのか?
数字は、心臓向けPFA機器をめぐる競争が、Medtronicのポートフォリオ内の新興市場にとどまらず、医療機器企業の業績に影響を及ぼす要因になったことを示している。ただし、情報筋はAffera Sphere 9の売上高や収益性の詳細を示しておらず、新たに獲得した市場シェアが利益にどの程度寄与したかも明らかにしていない。そのため、今回の業績だけでは競争優位の持続性を評価することはできない。
Hugoロボットに関する最新情報
Medtronicは、昨年末に米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得した軟部組織向けHugoロボットについても最新情報を発表した。同システムは軟部組織のロボット手術市場で競合している。この市場には新たな競合企業が参入しているものの、依然としてIntuitiveが優勢である。
同社は、会計年度末までにHugoロボットが5万件を超える症例で使用され、設置台数が250台に達すると予想している。同システムはFDAの承認取得時点で、泌尿器科手術への使用が認められていた。一方、Medtronicは6月、一般外科および婦人科の手技における追加の適応を得るため、申請を提出したと述べた。入手可能な情報によれば、これらの申請は用途拡大を目指す過程にあり、新たな承認が発表されたものではない。