Googleは2026年9月1日、Androidスマートフォン向けに5つの新機能の提供を開始すると発表した。これらは、アクセシビリティ、利用方法のカスタマイズ、日常的な実用タスクにおけるGeminiの活用に重点を置いている。今回のアップデートには、乗り物内でスマートフォンを使用する際にモーション酔いを起こす人を支援するツール、目の不自由な人や弱視の人を対象とした視覚機能、さらにFind HubとGoogle Messagesの新機能が含まれる。
モーション酔いの軽減を試みるMotion Assist
新機能の中で最も注目されるのは、画面上に動くバブルを含むレイヤーを追加するMotion Assistだ。バブルは乗り物の動きに反応して移動し、スマートフォンの画面を見ているユーザーの目が捉えるものと、移動中に体が感じるものとの隔たりを小さくすることを目的としている。この隔たりが、モーション酔いの発生に関与する可能性がある。
この機能は自動的に動作するよう設定できるほか、クイック設定に追加することもできる。また、バブルの形状、色、不透明度をカスタマイズできる。Googleによると、Motion AssistはAndroid 17のユーザーが利用できる。ただし、このアイデアが完全に新しいわけではない。Appleは2024年に、画面の端付近に動く点を表示して乗り物の動きに反応させるVehicle Motion Cuesを提供開始している。
視覚障害者を支援するカメラとGemini
GoogleはGuided Visionも提供する。これはスマートフォンのカメラとGeminiを組み合わせ、食品のパッケージにある小さな文字を読んだり、暗いレストランでメニューを見たり、家の中にある物を認識したりする際にユーザーを支援する機能だ。
この機能は画像の分析だけにとどまらない。カメラが適切な位置にない場合には音声で案内し、スマートフォンを動かすこと、特定の方向にかざしてスキャンすること、対象物をフレームの中央に置くことなどをユーザーに促せる。Guided Visionは、Geminiのサービスが提供されている国で、Android 9以降を搭載するスマートフォンに提供される。
物の置き場所の記憶と会話の整理
GoogleはFind Hubにremembered itemsというセクションを追加する。ユーザーは重要な物をどこに置いたかをGeminiに伝えることができ、その説明を後で参照できるよう保存できる。例えば、パスポートを寝室の引き出しに入れたと伝えられるほか、後で物を見分けやすくするために写真を添付することもできる。
Google Messagesでは、Google Keepとの連携により、買い物リストや旅行のメモなどの情報を共有し、会話内で直接編集できるようになった。また、ユーザーは各会話を異なる背景、画像、色でカスタマイズでき、テキストバブルもこれらの選択に合わせて自動的に変更される。Appleは昨年からMessagesでカスタム背景に対応する同様の機能を提供している。
このアップデートが重要な理由
ここで最も重要な変化は、Androidに娯楽機能を追加することではなく、アクセシビリティや日常的な依存に関わる場面でのスマートフォンの利用を拡大することだ。Motion Assistはスマートフォンのセンサーと動きを活用し、Guided VisionはカメラとGeminiを直接的な音声支援の一部にする。一方で、Appleが提供しているものと似た機能を投入したことは、今回のアップデートの一部がGoogle独自のイノベーションではなく、既存の競合製品への追随であることを示している。
Guided Visionの利用はGeminiの提供状況に左右される。また、情報源は、記載されたAndroidのバージョンを除き、アップデートの各部分が提供される国や端末を明示していない。そのため、実際の提供範囲と開始時期は市場やスマートフォンによって異なり、提供開始時に確認が必要な点として残る。