AWSは、2026年8月24日に公開した週間アップデートで、クラウドサービスに関する一連の更新を発表しました。主な内容は、AWS Builder Center上で学生を対象とするStudent Rewardsプログラムと、ネバダ州ラスベガスでのAWS Local Zoneの開設です。今回の発表には、人工知能、データベース、分析、インフラストラクチャー管理サービスに関する変更も含まれています。
学生向けの教育特典と認定
Student Rewardsプログラムでは、18歳以上で世界各地の認定高等教育機関に在籍する学生が、SheerIDによる在籍確認を行い、Builder Centerのプロフィールを完成させることで特典を受けられます。特典には、AWS Skill Builderのプレミアムアクセス12か月分が含まれ、900以上のトレーニングコース、実践ラボ、認定試験対策、ゲームベースの学習を利用できます。
参加者は、記事の公開、コメント、Builder Centerでの継続的な交流などの活動に対してバッジを獲得します。7個のバッジを獲得すると10ドル分のAWSクレジットを、14個ではさらに20ドル分を受け取れます。また、21個のバッジを獲得すると、100ドル相当のAWS Foundational Certification試験バウチャーが提供されます。AWSによると、このプログラムは、就学シーズンに5億ドルを超えるリソースを提供する取り組みの一環です。ただし、特典の利用には確認および適用される規約が適用されます。
クラウドインフラストラクチャーの拡張とリソース管理の改善
AWSはラスベガスで新たなLocal Zoneの運用を開始しました。このリージョンでは、C7i、M7i、R7i、C8gnのAmazon EC2インスタンスに加え、Amazon EBS、Amazon ECS、Amazon EKS、Application Load Balancer、AWS Direct Connectがサポートされます。同社によると、Local Zonesは世界30以上の都市圏で利用可能になっています。またAWSは、欧州(ロンドン)リージョンに4つ目のアベイラビリティーゾーンを追加しました。このゾーンでは、Trn3およびP6インスタンスによる人工知能と機械学習向けのキャパシティーに加え、汎用コンピューティングも提供されます。
Amazon EC2 Auto Scalingでは、最大100個のインスタンスIDをTerminateInstanceInAutoScalingGroup APIに渡し、一括で終了できるようになりました。これにより、Auto Scalingグループを縮小する際に必要なAPI呼び出しの数を減らせます。この機能は、人工知能および機械学習のトレーニングジョブ、コンテナオーケストレーター、大規模な一時フリートを作成するインフラストラクチャーなど、容量を迅速に削減する必要があるワークロードを対象としています。
人工知能と分析に関するアップデート
SpaceXAIのGrok 4.6モデルが、リージョン間推論に対応する形でAmazon Bedrockから利用できるようになりました。Responses、Chat Completions、Converseの各APIをサポートします。またBedrockには、OpenAI GPT-5.6モデルであるSol、Terra、Lunaが追加され、同じAPIに対応しています。さらに、リージョン間の地理的推論オプションも提供されます。これには、米国向けの新たな地理的サポートや、1トークン当たりのコストを抑えられる、任意のAWS商用リージョンを通じたグローバル推論が含まれます。
AgentCore payments機能がAmazon Bedrock AgentCoreで一般提供されるようになりました。これには、コンソールからCoinbaseの認証情報を設定するQuick Create、AgentCoreゲートウェイを通じて従量課金型のx402エンドポイントを利用するために調整されたCoinbase Bazarサーバー、Machine Payment Protocolのサポートが含まれます。さらに、推論ごとの支払いおよび動的価格設定のユースケースに対応する、x402プロトコルの「upto」スキーマも追加されています。
AWS Glue 6.0はApache Spark 4.1、Python 3.13、Scala 2.13を基盤としており、従来のバージョンと比較して価格が30%引き下げられています。Iceberg v3では、VARIANT型と自動アンネスティング、削除ベクトル、geometry型およびgeography型、さらに柔軟性の高いスキーマ進化が追加されています。
実務上のポイント
今回のアップデートには、学生に直接的なメリットをもたらす内容と、クラウド、データ、人工知能のチームに関係する可能性のある運用上の変更が含まれています。インスタンスの一括終了により、一時的なフリートの管理負担を軽減できる可能性がある一方、新たな推論オプションによって、組織はモデルへのリクエストをより柔軟に分散できるようになります。ただし、原典ではBedrockモデルの利用に関する詳細な料金や、特典の完全な参加資格条件は明記されていません。そのため、運用上または教育上の判断を行う前に、規約およびサービスの各ページを確認する必要があります。