ロボットと自動化

日本のGENIACプログラム、ロボット向けAIモデルへの資金提供を拡大

経済産業省とNEDOの支援を受ける日本のGENIACプログラムは、ロボットの基盤モデル開発と、身体性AIのためのデータエコシステム構築に向けたプロジェクトの成果と資金提供を発表した。取り組みには、ロボットモデル分野の13団体と、データエコシステムプロジェクトの9団体が参加する。

2026-09-10
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日本のGENIACプログラム、ロボット向けAIモデルへの資金提供を拡大

日本のGENIACプログラムは、ロボット向けAI開発プロジェクトの新たな一群を発表した。これは、プログラムの重点を汎用生成AIモデルから、ロボットが物理世界を扱うために必要なデータ、ハードウェア、モデルへと移す動きである。発表は、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、2026年9月9日に東京で開催されたイベントで行われた。

このプログラムには、13団体がワーキンググループに参加するロボット基盤モデル開発プロジェクトと、9団体が参加するデータエコシステム構築の研究プロジェクトが含まれる。データエコシステムプロジェクトの参加団体は2026年7月に成果を発表しており、今回のイベントでは、各約5分間の実践的なプロジェクト紹介が行われた。

言語モデルから物理世界を扱うモデルへ

2026年のGENIAC事業は、2024年2月に始まったプログラムの成果を拡大することを目指しており、日本市場を越えて世界的に普及する用途を志向している。これには、テキストや画像を理解するだけで周囲の環境で動作を実行できないモデルではなく、産業用・サービス用ロボットで利用できるモデルの開発が含まれる。

紹介されたプロジェクトのうち、SB Intuitionsは2本のロボットアームを使って物体を操作するモデルに取り組んでいる。一方、Highlandersは人間に似た環境を扱うモデルを開発している。参加団体の一覧には、MW、Telexistence、Muso Action、XNOVA、FastLabel、ugo、Preferred Networks、Preferred Robotics、KDDIも含まれる。

Preferred Networksは、日本語の画像を基に、ドローンやロボットに空間認識能力を与えることを目的とした、80億パラメータ規模の視覚言語モデルPLaMo-VLを紹介した。またTuringは、視覚・言語・行動を組み合わせるVLAモデルを発表し、自動運転車両やロボットのリアルタイム制御に重点を置いている。

データとハードウェアも問題の一部

プログラムが浮き彫りにした課題は、より大規模なAIモデルの設計だけにとどまらない。ロボット用途には、適切なデータセットに加え、リアルタイムでモデルを実行できるセンサー、モーター、制御ユニット、組み込み機器が必要となる。そのため、データエコシステムプロジェクトには、東京大学、大阪大学、FingerVision、AI Robot Research Institute(AIRoA)、AIST、STATION Ai、ELEMENTSなどの団体が参加している。

各プロジェクトは、共同利用可能なデータの構築と、身体性AIのためのインフラ開発が、モデルを研究デモから実際のロボットシステムの構成要素へと移行させるうえで決定的な要因になることを示している。また、LMMは図表やチャートを読み取るマルチモーダルモデルを紹介し、日本語データセットJDocQAを用いて性能を検証した。

なぜこのニュースが重要なのか?

ここでの実質的な変化は、政府の支援が汎用モデルの開発から、データ、ソフトウェア、ハードウェア、ロボットとの統合を含む、より複雑な一連の領域へと向けられたことである。経済産業省は、記事によれば、2040年までに18分野でAI搭載ロボット1,000台を導入することを目標としており、この点からも重要性が増している。

しかし、この発表だけでは、目標がすでに達成されたことや、モデルが大規模な商用生産に対応できる状態にあることは証明されない。ロボットの成功は、データの質、限られたリソースの機器上での実行効率、人間との相互作用の安全性、そして開発者がモデルを信頼性の高い機械システムに統合する能力にも左右される。そのため、GENIACは市場投入可能な単一製品の発表というより、長期的な産業・研究基盤の構築に近いように見える。

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MONOist Japan
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