PearXの最新デモデーでは、最終バッチの16社の中でも特に興味深い企業だったと投資家が語った5社のスタートアップが注目を集めた。Pear VCが運営するPearXは12週間にわたるプログラムで、各バッチを20社に限定し、プレシードおよびシード段階に投資の重点を置いている。
イベントは先週、サンフランシスコで著名な投資家の出席のもと開催された。PearXはデモデーまで参加企業を非公開にしている。プログラムは、規模が小さく、条件が一律ではない点でY Combinatorと異なり、投資額は最大200万ドルに達する可能性がある。
AIとハードウェア分野の企業
Speridlabsは、ロボット、ゲーム、特殊効果向けの空間基盤モデルを開発している。同社によると、そのMundusプラットフォームは「3D版Midjourney」のようなもので、要素の1つを変更してもシーンのジオメトリを固定できる。同社は、Runway、Odyssey、Google Genieなど一部の競合他社は、同じ方法でモデルにクエリを行ったり、モデルを編集したりできないと考えている。
Saiaは、AI推論をデバイス上で直接実行するチップに取り組んでいる。同社は、従来型メモリを必要とせず、フラッシュストレージからモデルを実行することで、Nvidia Jetsonボードと比較して速度が向上し、容量が8倍大きく、消費電力が4分の1になると主張している。同社はSamsungとのメモリ統合について協議しており、来年に試験用チップの製造を開始し、2028年の商業生産を目標としている。
プライバシーと金融サービス
Renは、安全性とプライバシーに重点を置くパーソナルAIアシスタントを開発している。同社によると、可能な限りデータをデバイス上に保持し、それ以外の場合はプライベートクラウドを利用し、ユーザーが定めた制御に基づいて操作を検査する。また、同社は電話をかける際に人間のオペレーターを利用せず、完全自動の音声システムを採用している。
Verosは、AIを活用した信用設計および遺産管理の仕組みと説明するサービスを提供している。弁護士、ウェルスマネージャー、遺産管理者の業務を簡素化することを目指しており、構造の提案や長期的な資産管理などが含まれる。記事によると、同社は2億5000万ドル相当の資産を管理しており、規制対象の信託会社として業務を行える信託認可の取得を目指している。
産業デザインの自動化
Datumは、産業デザイン向けのエンジニアリングAIツールを開発している。同プラットフォームは企業の3Dデザインライブラリを索引化し、独自のGeometric Fingerprint技術を使って形状に基づき部品を識別する。これにより、エンジニアが過去の成果物を見つけて再利用できるようにすることを目指している。
なぜこのデモデーが重要なのか
5社は、汎用的な会話モデル以外でAIを応用するさまざまな方向性を示している。空間世界のモデリング、デバイス上での推論実行、プライバシー保護、信用サービス、産業エンジニアリングである。しかし、記載された数値や能力の大半は企業自身の主張に基づくものであり、記事は独立したテスト結果を示していない。また、Saiaの製造計画とVerosの信託認可申請は、まだ実現していない将来の段階を示すものである。