電気自動車

2台のSilverado EVとモバイルバッテリーで、ディーゼル発電機なしにコンサートツアー全体を運営

ケベック州で5か所を巡る無料音楽ツアーは、2台のChevrolet Silverado EVと容量150キロワット時のモバイルバッテリーユニットを使い、系統への接続やディーゼル発電機なしで音響、照明、調理キッチンを稼働させた。

2026-09-29
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certi.news Editorial Team
2台のSilverado EVとモバイルバッテリーで、ディーゼル発電機なしにコンサートツアー全体を運営

ケベック州で行われた無料音楽ツアーは、電気自動車のバッテリーが車両の駆動にとどまらず、イベントの移動式電源になり得ることを示した。2台のChevrolet Silverado EVと容量150キロワット時のバッテリーユニットは、音響システムやステージ照明からシェフOliのキッチンまで、「Le goût du paysage」ツアーのすべての要素を、ディーゼル発電機や電力網への直接接続なしで稼働させた。

ケベック州とニューブランズウィック州で稼働する急速充電ネットワークRechargÉcoも運営するPapillonsは、8月15日から22日にかけてツアーを開催した。ツアーは、Trois-Pistoles、Saint-RaymondのVallée Bras-du-Nord、Mont-BlancのParc Éco-Laurentides、BerthiervilleのÎle-aux-Castorsの5か所を巡り、最後はモントリオールのSaint-Henri地区にあるIGA店舗の駐車場で締めくくられた。

電力の役割分担はどうなっていたのか?

2台のトラックは、音響システム、ステージ照明、日没後の会場設備を稼働させた。Silverado EVは最大205キロワット時のバッテリー容量を備え、内蔵電源コンセントの出力はグレードに応じて7.2~10.2キロワットに達する。Saint-Henri会場では、1台のトラックの荷台にある電源コンセントからステージまで、ケーブルが直接延ばされた。

一方、大型の電気コンロと複数の鍋を何時間も使用したキッチンは、容量150キロワット時のトレーラー搭載型モバイル電源ユニットに依存した。Papillonsはシステム設計の詳細を追加で明らかにしていないが、情報筋はIxianがその設計に参加したと述べた。

実際には何が変わるのか?

このモデルの価値は、特に電力インフラが整っていない場所で発揮される。ツアーの会場には島、2つの渓谷、自然地域が含まれており、通常ならイベント開催にディーゼル発電機が必要になるか、開催を断念しなければならない場所だった。モントリオール市内でさえ、モバイル電源を使えば、系統への臨時接続手続きや、会場所有者または電力会社との調整費用を避けられるほか、観客の近くで発生する発電機の騒音や排気もなくせる。

トラックと電源ユニットはケベック州の電力網から再充電される。Hydro-Québecによると、同州の電力の99%以上は再生可能エネルギー由来で、その大半は水力発電である。そのため、実際の環境負荷はバッテリーそのものではなく、再充電に使われる電力の供給源に左右される。

電力容量は依然として重要な制約

この実験は、車両のバッテリーが音響や照明など中程度の負荷には適している一方、イベントのすべての要素に対する大容量電源を自動的に代替するものではないことを示している。各トラックの出力は約10キロワットに制限される一方、キッチンには大容量の独立したユニットが必要だった。そのため、このモデルを採用する前には、負荷の大きさ、稼働時間、会場間で再充電できるかどうかが決定的な要素になる。

コンサートやフェスティバルの主催者、映画撮影、建設現場にとって、この実験は双方向充電とモバイル電源の実用的な使用例を示している。ただし、すべてのイベントを電気自動車だけで運営できることを証明したわけではない。電源コンセントを備えた車両とモバイルバッテリーを組み合わせれば、負荷と会場の条件が適している場合、ディーゼル発電機への依存を減らせることを示したのである。

ニュースの出典
Electrek - EV Technology
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