米国の連邦裁判所は、Donald TrumpがTruth Socialへの投稿に早期アクセスを販売できるかどうかについて、今後数週間以内に書面で判断を示す見通しだ。アクセスにはAPIが利用され、料金は加入者1人当たり月額10万ドルに達する可能性がある。提訴した報道機関は、このサービスが大統領の職務に関連する情報を、支払い能力のある組織に優先アクセスを与える商業製品へと変えていると主張している。
Trumpは、Truth Socialの親会社であるTrump Media & Technology Groupの筆頭株主であり、支配的所有者でもある。訴状によれば、APIの価値は、投稿に軍事攻撃、停戦、関税、移民政策、米国政権の大幅な人事・政策変更に関する発表が含まれる可能性があることに由来する。
政府の主張とルーズベルトの演説との比較
司法省の弁護士Brantley Mayersは、このモデルについて、利益相反を伴わない民間の商業的判断だと擁護した。MayersはTrumpの投稿を、 “fireside chats”として知られるFranklin D. Rooseveltのラジオ演説になぞらえ、大統領のアカウントは商業的性格を失っていない公共サービスの役割を果たしていると述べた。
しかし、連邦判事Paul Oetkenはこの比較に異議を唱え、「Rooseveltはラジオ演説に料金を課していなかった」と直接質問した。これに対しMayersは、1930年代と1940年代にはラジオ受信機の所有がアクセスへの障壁だったと述べ、今日でも一部の報道機関はTruthのAPIを取得するために6万ドルから10万ドルを支払うことができないと説明した。
問題は単なる時間差ではない
Oetkenは審理中、一般の人々が投稿にアクセスするまでの遅れが一瞬、あるいはそれ以下であっても、報道に実質的な損害を与えるのかと尋ねた。アルゴリズム取引業者にとってはその差が重要かもしれないが、人間にとっては小さい差だと指摘した。
しかし原告らは、APIの価値は時間的な先行性を超えると主張している。TMTGは大手報道機関がアクセス購入に向けた協議を行っていると認めている。一方、Citizens for Responsibility and Ethics in Washington(CREW)の主任顧問Nikhel Susは、APIが機械で読み取り可能なフィードと、Trumpの全投稿の歴史的アーカイブを提供すると説明した。これにより、投稿が後に削除された場合でも、報道機関はより信頼性の高い記録を保持できる。
実際には何が変わり得るのか
この訴訟の核心は、投稿の伝達速度だけではない。大統領が在任中に発信する情報をめぐり、構造化されたアーカイブ付きフィードを購入できる報道機関と、通常の無料アクセスに依存する一般の人々という、二つの公衆の区分を作り出せるかどうかにある。原告の報道機関は、このモデルが支払い可能な報道機関に直接的な優位性を与える可能性があると主張している。一方、司法省は、TMTGがTrumpとは切り離して商業的に判断したと反論している。
判事は直ちに判断を示さず、Trumpの在任期間中にAPIへのアクセス販売を差し止めるかどうかを書面で決定する見通しだ。この判断は、米国大統領が大統領としての発表から利益を得られる可能性のあるメディア企業を所有する事例について、明確な先例が存在しないことからも重要である。判断は、このAPIを民間の商業サービスとして扱うのか、それとも政府情報に関連する経路として、平等な条件で提供すべきものとして扱うのかを示すことになる。