米国防総省(ペンタゴン)は、米国の軍用宇宙船「X-37B」に酷似した中国の秘密宇宙船について、Vantor(旧名Maxar)として知られる商業画像企業によって撮影された高解像度画像を公開した。この画像は、地球観測用の商業衛星を利用した地球外画像技術により2004年に撮影されたもので、米国防情報局(DIA)が発表した宇宙の脅威に関する非機密のインテリジェンス評価の中で明らかにされた。
中国の宇宙船の能力
中国の宇宙船は、デルタ翼、ペイロードベイのドア、暗色の熱シールド、発電用の太陽電池パネルを備えたサービスモジュールを特徴としており、その全体的な設計は米宇宙軍が打ち上げる「X-37B」に類似している。中国は2020年以降、4回の宇宙ミッションを打ち上げているものの、軌道上での任務の詳細については依然として秘密に包まれており、西側諸国ではしばしば「神龍(Shenlong)」と呼ばれ、中国の公式メディアでは「再使用可能な試験宇宙機(CSSHQ)」と称されている。
天体観測データによると、この中国の宇宙船は、現在の飛行中にロボットアームを使用して小型衛星の放出と把持を複数回実行しており、これまでのところ低軌道(LEO)での飛行にとどまっているものの、従来の衛星と比較して軌道上での高い柔軟性を示している。
ユーザーと技術セクターにとっての意味
情報報告書はカウンター・スペース(対宇宙)能力の増大に焦点を当てており、中国が衛星を無効化または妨害するための地上配備型レーザー兵器を保有しており、2020年代末までに軌道配備型指向性エネルギーシステムを配備する可能性が高いことを指摘した。この動向は、ロシアや米国の軍用宇宙プログラムも含めた加速する宇宙技術の競争を反映しており、世界的に依存されているサイバーセキュリティと軌道上のインフラストラクチャの性質を明らかに変化させている。