BYDは、Denza Z電動スポーツカーを、同社で最も高性能なモデルの一つとして投入する。3モーターの駆動システムは1,500馬力超を発生し、最上位グレードでは0~100km/h加速を2秒未満で達成する。Denzaは英国で142,900ポンドから受注を開始し、Porsche、Mercedes-Benz、Audi、BMWの高級スポーツモデルと直接競合する位置付けとなっている。
この車両は、CarWowチャンネルが公開したテストに登場し、Denza ZはLamborghini Temerarioとの加速レースに挑んだ。第1レースではランボルギーニが勝利したが、動的スタートのレースではDenza Zが追い抜き、その後、タイヤが作動温度に達した後の最後の2レースでも勝利したと、原資料は伝えている。これは特定の条件下で高い性能を示すものであり、2台の車両の動力学やサーキットでの能力について、包括的な判断を示すものではない。
3モーターの駆動システム
Denza Zの全仕様はe3プラットフォームを採用している。BYDはこれを、同社が完全に自社開発したステア・バイ・ワイヤシステムを初めて採用するプラットフォームだと説明している。3基のモーターは合計1,240ニュートンメートルのトルクを発生し、原資料では総出力が1,500馬力を超えるとされ、1,604 PSという数値にも言及している。
車両はCoupe、Spider、Racingの3タイプで展開される。Racing仕様は、オプションのセミスリックタイヤを装着した場合、0~62マイル/時(0~100km/h)加速を1.96秒でこなす。また、原資料は最高速度を250km/hとしている一方、別の箇所では217マイル/時という数値が示されており、最終的な仕様として採用する前に、出典による確認が必要な数値上の矛盾がある。
高速充電と比較的限られた航続距離
Denza Zは、容量76kWhのBYD Blade 2.0バッテリーに加え、800ボルトの電気アーキテクチャーとFlash Chargingシステムを採用する。BYDによれば、充電残量を10%から70%まで充電するのに5分、10%から97%までの充電には約9分かかる。
CoupeのWLTPサイクルによる航続距離は約410kmで、Spiderでは400km、Racingでは380kmに低下する。これらの数値は、特に3モーターと加速向けのタイヤを採用する車両において、高性能と航続距離の間に明確なトレードオフがあることを示している。
制御技術と価格
BYDは、磁気レオロジー式サスペンションDisus-Mも搭載する。原資料の説明によれば、これは段差の吸収を制御し、車体を持ち上げたり障害物を乗り越えたりする動作を実行できる。車体の全長は4,780mm、全幅は1,990mm、全高は1,350mmで、ホイールベースは2,780mm。サイズはMercedes-AMG GT Coupeに近く、Porsche 911よりやや大きい。
英国におけるDenza Z Racingの価格は172,900ポンドからで、Lamborghini Temerarioは約310,000ポンド、Porsche 911 Turbo Sは199,100ポンドとなっている。中国では、Coupe Hardtopが680,000元、Spiderが780,000元、Racingが118万元からとなる。
この投入が重要な理由
Denza Zの重要性は、これまで高価格帯のスポーツカーに結び付けられてきた性能仕様と、800ボルト充電、ステア・バイ・ワイヤ、可変サスペンションといった電動技術を組み合わせている点にある。ただし、価格、航続距離、記載された市場以外での実際の供給状況に加え、タイヤやテスト条件によって加速結果が異なることは、従来型スポーツカーの直接的な代替車とみなす前に検討すべき重要な要素として残る。また、BYDは5日間で世界全体の先行予約が1,000件を超えたと発表したが、原資料は予約の地域別内訳や納車スケジュールについて詳細を示していない。