宇宙・宇宙技術

日本、フォボス探査とサンプルリターンを目指す火星ミッションを打ち上げ

日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、火星の衛星フォボスに到達しサンプルを地球に持ち帰るため、578百万ドルを投じた宇宙ミッション「MMX」を5年の旅に向けて打ち上げた。

2026-10-20
1 分で読めます
1 閲覧数
certi.news
日本、フォボス探査とサンプルリターンを目指す火星ミッションを打ち上げ

日本は月曜日、総額578百万ドルを投じた野心的な宇宙ミッション「火星衛星探査計画(MMX)」を打ち上げた。これは、太陽系の形成の秘密を解き明かすための国際プロジェクトの一環として、火星最大の衛星フォボスへの着陸、サンプル採取、そして地球への帰還実証を目的とした5年間の旅となる。

探査機は米国東部時間午後3時41分、日本の南部にある種子島宇宙センターから大型ロケット「H3」に搭載されて打ち上げられた。このH3ロケットは、深宇宙への複雑で長距離の飛行要件を満たすため、4基の固体ロケットブースターとフルパワーの主エンジンを備えた改良型構成で登場した。ロケットの上段は、重量約4.5トンの宇宙機を時速24,000マイルを超える速度で地球の重力圏から離脱させ、火星へと向かわせることに成功した。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長は、打ち上げの成功と5年間に及ぶ長旅の始まりを確認した。一方、JAXAの当局者らは、探査機が地上局と安定した通信を確立し、太陽電池パドルを非常に安定した状態で展開したことを明らかにした。

Advertisement

この記事が重要な理由

このミッションは、小惑星からのサンプルリターンを成功させた日本の「はやぶさ」ミッションの遺産に立脚しており、深宇宙からの探査とサンプルリターンをJAXAの得意分野としている。また、米国航空宇宙局(NASA)や、フランスおよびドイツの欧州宇宙機関からの貢献も集めている。

飛行の詳細とスケジュール

探査機は、来年8月の到着後、火星周辺で約3年間を過ごし、フォボスとダイモスの2つの火星の衛星との一連の近接探査を行う。2028年末から2029年初頭にかけて、フランスとドイツの協力により開発された「イデフィックス(Idefix)」と呼ばれる自律型ローバーを母船からフォボスの表面に投下し、最長100日間にわたり表面を移動させる予定である。

ミッションのハイライトは2029年に訪れ、主探査機が非常に弱い重力環境での衝突エネルギーを吸収するように設計された着陸装置を使用し、フォボスの表面への最大2回の着陸を試みる。探査機は、円筒形のサンプルを採取するためのドリルや、NASAが提供した圧縮ガス式サンプラーを使用する。

国際協力と研究の将来

この遠征では、少なくとも10グラムの物質を回収し、2031年にオーストラリアへの着陸を予定して地球に持ち帰る計画である。NASAによる技術的および科学的な貢献の見返りとして、米国人研究者は回収されたサンプルの15パーセントを受け取ることになる。

このミッションは、フォボスが火星の重力に捕らえられた小惑星なのか、それとも火星の初期の歴史における巨大衝突の結果として生まれたものなのかを特定することを目指している。これにより、太陽系の初期の誕生についてのより深い理解への扉を開き、将来の有人宇宙探査のための前線基地としての月の適性を評価することが可能になる。

ニュースの出典
Ars Technica
原文を開く ↗
c
著者

certi.news

同じカテゴリー

おすすめ記事

すべてのニュースを見る