Ouraは、米国証券取引委員会(SEC)にS-1フォームを提出し、米国での新規株式公開に向けた手続きを正式に開始した。同社は、Nasdaq Global Select MarketにOURAのティッカーシンボルで株式を上場する予定だが、発行株式数や予想価格帯はまだ明らかにしておらず、募集の最終的な時期も指定していない。
同社は昨年5月、株式公開に向けた非公開の申請を行っていた。この手続きに関連する情報によると、Ouraは最大30億ドルの調達と、160億ドルの評価額を目指している。同社は2025年10月に実施した資金調達ラウンドで、約110億ドルの評価額に達していた。これにより今回の株式公開は、デバイス販売と継続収益を組み合わせたビジネスモデルに依存するウェアラブルデバイス企業を、資本市場が受け入れられるかを試す重要な機会となる。
リング販売を上回る成長
株式公開に向けた提出書類によると、Ouraの6月30日に終了した9か月間の収益は12億1,000万ドルに達し、前年同期の6億9,760万ドルから増加した。前年同期比の増加率は74%だった。また、同期間の純利益は160万ドルから6,080万ドルに増加した。
スマートリングの販売は引き続き最大の収益源であり、同社は310万個のリングを販売し、そこから9億7,400万ドルの収益を得た。一方、会員サービスの収益は121%増加し、2億4,050万ドルとなった。会員サービス事業の売上総利益率は89%に達し、有料ユーザー数はほぼ倍増して約500万人となった。12か月間の平均サブスクリプション継続率は約85%だった。
Ouraのモデルで重要な点は何か
Ouraは2013年にフィンランドで設立され、同社のリングは睡眠、心拍数、ストレス、活動量、代謝の健康に関する測定を提供している。同社によると、構築したデータベースには約420億時間分の生理学的データが含まれており、50以上の健康・フィットネス指標にわたっている。Ouraはこれらのデータを、個別化された健康評価を提供する人工知能と機械学習のモデル開発に利用している。
実際、今回の株式公開で同社が賭けているのは、ウェアラブルデバイスの販売だけではない。数字は、サブスクリプションが高い利益率と公表されたユーザー継続率を伴い、事業の重要な一部となっていることを示している。これは投資家にとって同社を評価する追加の指標となる一方、Ouraの業績は、加入者を維持する能力と、同社が提供する健康測定に対するユーザーの信頼を維持できるかどうかに左右され続ける。
未解決の法的リスク
株式公開に向けた書類には、法的リスクに関する開示も含まれている。Ouraが睡眠段階の測定におけるリングの精度をユーザーに対して誤解を招く形で伝えたとの主張をめぐり、同社に対する集団訴訟の提起を求める申し立てが存在する。Ouraは法的手段を通じて自らを دفاعするとしているが、情報源は訴訟の結果や、株式公開に及ぼす可能性のある影響を明らかにしていない。
Goldman Sachsが株式公開の主幹事を務め、Morgan Stanley、J.P. Morgan、Allen & Company、Jefferiesが共同ブックランナーとして手続きに参加する。発行株式数、公開価格、日程が発表されるまでは、取引の規模と最終的な評価額は未確定の見積もりにとどまる。